生前整理やることリスト完全版|70代からでも間に合う具体的な進め方【2026年版】
目次
「生前整理を始めたいけれど、何から手をつければいいかわからない」「70代になってからでは遅いのではないか」そんな不安を感じている方は少なくありません。しかし、結論から言えば、生前整理に「遅すぎる」ということはありません。むしろ70代は、体力的にもまだ動ける時期であり、人生経験を積んだからこそ冷静に判断できる、生前整理を始めるのに最適なタイミングです。
本記事では、70代の方が無理なく取り組める生前整理のやることリストを、「物の整理」「財産・書類の整理」「デジタル情報の整理」「人間関係・想いの整理」の4つのカテゴリーに分けて、具体的な手順とともに解説します。
1. なぜ70代からの生前整理が重要なのか
家族への負担を軽減できる
生前整理をせずに亡くなった場合、残された家族は膨大な遺品の中から重要なものを探し出し、処分の判断をしなければなりません。遺品整理の平均費用は1LDKで10万円〜30万円、一軒家では30万円〜80万円にもなります。生前整理で物を減らしておくことは、家族の精神的・経済的負担を大幅に軽減することにつながります。
自分の意思で物の行き先を決められる
生前整理の最大のメリットは、自分自身の意思で「何を残し、何を手放すか」を決められることです。大切な思い出の品を誰に託すか、形見として残したいものは何か、自分の判断で決めることができます。亡くなった後では、家族がその判断をしなければならず、「捨てていいのだろうか」という罪悪感に苦しむことも少なくありません。
70代が最適なタイミングである理由
70代は、定年退職後の生活が落ち着き、時間的な余裕がある時期です。また、体力的にも自分で物を動かしたり、書類を整理したりすることが可能な年代です。80代になると体力の低下や認知機能の変化により、判断力や作業能力が低下する可能性があります。「元気なうちに」始めることが、生前整理成功の鍵です。
2. 生前整理やることリスト【物の整理編】
衣類の整理
まず取り組みやすいのが衣類の整理です。「1年以上着ていない服」「サイズが合わなくなった服」「傷みや色あせがある服」は、思い切って手放しましょう。残す基準は「今の自分が着たいかどうか」です。状態の良いものはリサイクルショップやフリマアプリで売却できます。福岡市では、衣類の資源ごみ回収も行っています。
書籍・雑誌の整理
本棚にある書籍や雑誌は、意外と場所を取っています。「もう一度読みたい本」「資料として必要な本」だけを残し、それ以外は古本屋に売却するか、図書館に寄贈しましょう。思い出の本は写真に撮ってデジタルで保存する方法もあります。
食器・調理器具の整理
来客用の食器セットや使っていない調理器具は、日常的に使うものだけに絞りましょう。「いつか使うかもしれない」と保管しているものは、ほとんどの場合使われることはありません。状態の良い食器は、リサイクルショップや福祉施設への寄付も検討してください。
家具・家電の整理
使っていない家具や古い家電は、早めに処分しましょう。大型家具は処分に費用がかかるため、元気なうちに対応しておくことが重要です。福岡市の粗大ごみ回収は、事前予約制で1点300円〜1,000円程度で利用できます。
趣味の道具・コレクション
趣味で集めたコレクションや道具類は、本人にとっては価値があっても、家族にとっては処分に困るものです。コレクションの価値がわかる専門店やオークションサイトの情報をメモしておくと、家族が適切に処分できます。
3. 生前整理やることリスト【財産・書類の整理編】
財産目録の作成
所有する財産をすべてリストアップしましょう。預貯金(銀行名・支店名・口座番号)、不動産(所在地・登記情報)、有価証券(証券会社・銘柄)、保険(保険会社・証券番号・受取人)、年金(種類・番号)、借入金(金融機関・残高)などを一覧にまとめます。このリストは、相続手続きの際に家族の大きな助けになります。
重要書類の整理と保管場所の共有
以下の重要書類の保管場所を家族に伝えておきましょう。通帳・印鑑、不動産の権利書、保険証券、年金手帳、マイナンバーカード、パスポート、遺言書(ある場合)。これらをまとめて保管し、信頼できる家族にその場所を伝えておくことが重要です。
不要な口座・カードの解約
使っていない銀行口座やクレジットカードは、生前に解約しておきましょう。亡くなった後の口座解約は、相続人全員の同意や戸籍謄本の提出が必要になるなど、非常に手間がかかります。また、年会費のかかるカードは、持っているだけで費用が発生し続けます。
サブスクリプションの見直し
月額制のサービス(動画配信、音楽配信、新聞電子版、健康食品の定期購入など)を洗い出し、本当に必要なものだけに絞りましょう。契約しているサービスの一覧と解約方法をメモしておくと、万が一の際に家族が対応しやすくなります。
4. 生前整理やることリスト【デジタル情報の整理編】
パスワード一覧の作成
スマートフォン、パソコン、メールアカウント、SNS、ネットバンキングなど、ログインが必要なサービスのID・パスワードを一覧にまとめましょう。この情報がないと、家族はデジタル遺品にアクセスできず、解約手続きも困難になります。紙に書いて封筒に入れ、信頼できる家族に保管場所を伝えておきましょう。
スマートフォン・パソコンのロック解除方法
スマートフォンやパソコンのロック解除方法(暗証番号、パスワード、指紋認証の代替手段)を記録しておきましょう。ロックが解除できないと、中のデータにアクセスすることが極めて困難になります。
写真データの整理
スマートフォンやパソコンに保存されている写真データを整理しましょう。特に残したい写真はフォルダにまとめ、クラウドサービスにバックアップを取っておくと安心です。家族に見せたい写真と、見せたくない写真を分けておくことも大切です。
SNSアカウントの取り扱い
Facebook、LINE、Instagram、X(旧Twitter)などのSNSアカウントについて、亡くなった後にどうしてほしいかを決めておきましょう。Facebookには「追悼アカウント」の設定機能があり、生前に管理人を指定できます。
5. 生前整理やることリスト【人間関係・想いの整理編】
エンディングノートの作成
エンディングノートは、自分の希望や情報を家族に伝えるための大切なツールです。医療に関する希望(延命治療の可否、臓器提供の意思)、葬儀の希望(形式、規模、呼んでほしい人)、お墓の希望、家族へのメッセージなどを記入します。法的な効力はありませんが、家族が判断に迷った時の指針となります。
遺言書の作成
財産の分配について明確な希望がある場合は、法的効力のある遺言書を作成しましょう。自筆証書遺言は自分で作成できますが、形式不備で無効になるリスクがあります。確実を期すなら、公証役場で作成する公正証書遺言がお勧めです。費用は財産額に応じて数万円〜十数万円程度です。
家族への感謝の気持ちを伝える
生前整理は物や情報の整理だけではありません。日頃伝えられていない感謝の気持ちや、伝えておきたいことを手紙やエンディングノートに記しておきましょう。「ありがとう」の一言が、残された家族にとってかけがえのない宝物になります。
6. 無理なく続けるための3つのコツ
コツ1:一度にやろうとしない
生前整理は一日で終わるものではありません。「今日は引き出し一つだけ」「今週は衣類だけ」というように、小さな単位で少しずつ進めましょう。無理をすると体を壊したり、嫌になって中断してしまったりします。毎日15分〜30分程度を目安に、コツコツ続けることが大切です。
コツ2:家族と一緒に取り組む
一人で黙々と作業するのは孤独で辛いものです。子どもや孫と一緒に取り組むことで、思い出話をしながら楽しく進められます。また、「これは誰に残したい」という希望を直接伝えることもでき、後のトラブル防止にもなります。
コツ3:迷ったら「保留ボックス」に入れる
捨てるか残すか判断に迷うものは、無理に決めず「保留ボックス」に入れておきましょう。3か月〜半年後に改めて見直すと、冷静に判断できることが多いです。「迷ったら捨てる」というルールは、後悔の原因になることがあるため、自分のペースで判断することが大切です。
7. まとめ:チェックリスト一覧
最後に、本記事で紹介した生前整理のやることリストをまとめます。すべてを一度に行う必要はありません。できるところから少しずつ、自分のペースで進めていきましょう。
【物の整理】衣類の選別と処分、書籍・雑誌の整理、食器・調理器具の見直し、家具・家電の処分、趣味の道具・コレクションの整理
【財産・書類の整理】財産目録の作成、重要書類の保管場所の共有、不要な口座・カードの解約、サブスクリプションの見直し
【デジタル情報の整理】パスワード一覧の作成、端末のロック解除方法の記録、写真データの整理、SNSアカウントの取り扱い決定
【人間関係・想いの整理】エンディングノートの作成、遺言書の作成検討、家族への感謝の気持ちを伝える
生前整理は、残される家族のためだけでなく、自分自身がこれからの人生をより身軽に、より豊かに過ごすための前向きな行動です。70代からでも決して遅くはありません。今日から、できることを一つずつ始めてみましょう。
制度・公式情報の確認先
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